みんな、夏休みは田舎に行って遊んだーとか
そんな思い出があっていいよなって思ってた。
で、
すっかり忘れていたけど私にもあった。
行きたくなくて帰りたくて仕方なくて、
ただ嫌だったという田舎の思い出で、すっかり忘れていた。
夏の田舎って美化されがちだし子供には良さそうな響だけど、全然そんなことはないよなぁ
幼稚園くらいと、低学年の頃に行った。3回くらいは行ったのかも。
とにかく遠くて、過疎地域でバスは1日三本しか無かった。(車もない)
遊ぶところも店も全くない。
海があるって聞いてそれだけ楽しみにしていたけど、
テレビで見ていた海と違い、砂浜などなく荒々しい日本海(深くて速い)。ショックだった。
なによりもおばあちゃんは、方言が尋常じゃないレベルできつく会話が通じない。ずっと会ったこともなくて知らないこわい人だった。
食べ物が違う。
磯のにおいでほとんど食べられない。
なにか買ってくることも出来ない
親戚が来ていたが、そこの人がまたすごく怖い。
その人の母への当たりもキツイのがよくわかった。
(小姑)
その人の娘さんは優しかったがすごく歳が離れていてやはり楽しくない。楽しいことが何も無い。
なによりも1番嫌だったのが、父がはりきってしまい
毎日朝6時に起こされ田舎の広い家の、家中の掃除をさせられること。
いつもより早く起こされて掃除をさせられること、何故か朝にさせられることが凄く嫌だった。
(日中も夜もなにもやることが無いので超暇なのに)
田舎は楽しいことも無い上に、強要がつらく、
母も誰も楽しくなさそうだし
父の様子もいつもと違うし(さらにえらそう)
「田舎のおばあちゃんち」はあっという間に行きたくない場所になった。
親からしても家族みんなで移動するのは金銭的や手間のハードルがあったようで毎年の恒例にはならず、
その後は父だけいったり、父と母だけいったりしていた気がする。
父の実家に行きたい?って聞かれて行きたくないっていつも答えていた気がする。
(これに対して怒られなかったのは多分、母も行きたくなかったんだろう)
時が経ってふりかえってみると、
田舎帰った時の長男(父)のはっちゃけってウザイよな〜〜。
早朝から毎日掃除なんてさせずにまず1回子供楽しませればばーちゃんともっと仲良くしたりできたのに。自分だけ掃除すりゃいいのに。
そしたらせめて田舎が嫌な場所にならなかったのに。
海だって親がちゃんと一緒に楽しませれば楽しかっただろうに。(荒波なのに浮き輪もなかった)
本当に勿体ない…。勿体なさすぎる。
今考えると凄くよい環境もあったのに。
そんで父以外みんなあの場所が嫌いになって、
母も田舎にいる時の父が嫌になって
誰も田舎に行かなくなって、ばあちゃんも死んで空き家問題を抱えて現在に至る。
でも、当時の子供なんて親の荷物だったから仕方ないのかもしれないね。
(親に恨みはない)
田舎のおばあちゃんちに素敵な思い出がある人が羨ましい!!!というだけの話だった。
言葉の通じないおばあちゃんが、くしゃくしゃの1000円札をティッシュでくるんでくれたのだけは覚えている。