思いがけず早い妊娠だったこともあり
正直ありがたみが薄く、自分の覚悟も無かった。
それ以上に、
子供嫌いな自分への不安と
周りからの善意のプレッシャー
ずっと続く体調不良
思い通りにできない仕事で
ずっと不快な10ヶ月を過ごしてしまった。
胎児にはほのかに愛情を感じていたけど、自分が普通に生きてるだけで辛くて恨んでしまう気持ちもあった。
存在に実感が持てなかったのも大きい。
話しかけても見えないし
よく動くけど痛いし
大事には思ってたけど人間としての義務感も大きかった。
それが、赤子が産まれた瞬間
ズルっとでた感覚の瞬間
顔をみた瞬間に一変した。
ずっと一緒にいたのはこいつだったんだなと。
こいつはずっと
むしろ味方で、頑張ってくれてたんだなと。
なんでわずかでも恨む気持ちになんかなったんだろう。
もっともっと、苦しいのも含めてたのしめばよかった。
マタニティスイミングでもヨガでも、楽しみを見つけて行けばよかった。
友達を作って愚痴ればよかった。
仕事も辛かったら休職すればよかった。
こんなに可愛いって知ってたらなぁ。
全部今だから言えることだ。
何もしてないんだけど、なんかかわいそうなことしたなと赤子に思う。
これからは前向きに、どう幸せにしていけるかだけ考える。
案ずるより生むが易しってほんとそのまんまだな。